Googleの開発者が悪意あるiOSアプリで勝手にカメラ撮影されてしまう可能性を指摘

AppStoreから大量のアプリが削除された!?iOS11リリースまでにAppleが大掃除!?

Googleの開発者が、iOSアプリでは一度カメラや写真、位置情報の許可を行うと、いつでもアプリから勝手に写真撮影されてしまう可能性があることを指摘しました。

iOSアプリが勝手に写真を撮影!?Googleの開発者が指摘

iOSアプリは、カメラや写真、位置情報などに初めてアクセスするときにユーザーの許可を求めます。しかし、一度ユーザーが許可してしまうと、アプリ起動中、いつでもカメラで撮影され、勝手にライブ配信までされてしまう可能性がある、とGoogleのエンジニアが警鐘を鳴らしています。

アプリが勝手に写真を撮影してしまう!?

悪意のあるiOSアプリが、最初にカメラや位置情報にアクセスした後、アプリの起動中にユーザーの意思と関係なく勝手に撮影する可能性がある、とGoogleのiOSソフトウェアエンジニア、フェリックス・クラーセ氏がデモ用のアプリと映像を公開しています。

クラーセが公開したSNSアプリは、初めて写真をアップロードする際にユーザーの許可を求めますが、その後は勝手に写真やビデオを撮影してしまいます。

同氏は今後、こうしたアプリが顔認識機能に対応した場合、表示された広告を見たときのユーザーの表情の変化を読み取って、勝手に広告のテストに使われる可能性もある、と指摘しています。

米メディア9to5Macは、「App Storeによる審査で、不正な動きをするアプリは却下されるため、指摘されているような危険性は比較的低いだろう」と指摘していますが、配車サービスのUberが、ユーザーの知らない間にiPhoneの位置情報を取得していたことが問題になったように、審査も常に完璧というわけではありません。

ユーザーと開発者に向けた提案

クラーセ氏は、プライバシーを守るための手段として、ユーザーに以下の方法を提案しています。

  • 付箋などを使って、物理的にカメラを隠してしまう。
  • 全てのアプリにカメラへのアクセスを禁止し、写真のアップロードは、純正のカメラアプリで撮影して使う。
  • カメラや写真にアクセスさせないために、スクリーンショットをコピー&ペーストして使う。

いずれも、ユーザーにとってかなりの不便と負担が生じます。ちなみに、1つ目の方法はFacebookのマーク・ザッカーバーグ氏が使っているようです。

同氏は、開発者に対して、以下の提案をしています。

  • 1回だけのカメラへのアクセス許可を取れるようにする。
  • ステータスバーに、カメラを使用中であることを示すアイコンを表示する。
  • Macのディスプレイ上部のカメラのように、カメラ起動中はLEDを点灯させる。

 

まあ、iOSアプリに限ったことではなく、Appleのアプリ審査は完全じゃないから、不正なアプリ、悪意のあるアプリが審査通過して、AppStoreに出ている可能性がある。

iOSアプリでもプライバシー情報が勝手に取得される可能性があるから不正なアプリに注意してね!ってことだと思います。

(Androidでも言えることですね。)

iOSアプリ開発をしている人ならわかると思いますが、カメラ撮影の許可が取れれば、

アプリの画面の裏で、ビデオキャプチャーを起動させて、画像取得して、サーバーに送信することは、技術的には可能ですよね。(Appleの審査で間違いなく落とされますが)

アプリを作る側も、使う側も、それなりの情報リテラシーが今後ますます必要になって来そうですね。

 

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