大手旅行会社のHIS(エイチアイエス)が、展示会で、VRを使用した疑似旅行が体験できるブースを出し、長蛇の列ができたようです。
リアルな旅行を取り扱う旅行会社が、なぜ疑似体験のVRを体験するブースを展示会に出展したのでしょうか?
VR「疑似旅行」体験したら本物行かなくなるかもしれないのにHISや近ツーが熱心なワケ
大手旅行会社が、現実にはあり得ない世界に入り込んだ感覚を楽しめる仮想現実(VR)に熱い視線を注いでいる。遠く離れた海外の観光地や歴史的な建物を臨場感たっぷりに楽しめるVRは「体験旅行」で顧客の気持ちを盛り上げるだけでなく、足腰が不自由になった高齢者向けに「疑似旅行」をビジネス化する動きも出てきた。だが、VRがより高度化し疑似旅行が本格普及すれば、「旅行に行かなくていい」という人が増えるジレンマを抱えることになる。旅行業界にとってVRは“もろ刃の剣”なのか…。
東京ビッグサイト(東京都江東区)で9月に開かれた観光業界の国際見本市「ツーリズムEXPOジャパン」を訪ねた。最終日の24日、エイチ・アイ・エス(HIS)のブースに向かうと長蛇の列が目に飛び込んできた。お目当てはVRで体験するパリ観光だ。
来場客は、周囲360度を見渡せるゴーグル型端末を装着し、ガラス張りの2階建てバスで凱旋(がいせん)門やエッフェル塔などをめぐるツアーに参加。目の前に広がる美しい街並みを眺めながら、フランス料理を存分に楽しんだ。
同社は平成27年3月、新宿区のハワイ専門店にハワイ旅行をVRで体験できるコーナーをライバルに先駆けて開設した。
同店を皮切りに約20店にVRを順次導入。カウンターで旅行を検討する来店客に観光資源の魅力やホテルの客室を紹介するツールとして活用している。
VR導入の狙いについて広報担当は「旅に興味を抱くきっかけを作るほか、想像する旅と実際の旅の食い違いを埋めてもらいたい」と説明する。
VRを導入することで、旅に興味を抱くきっかけを作ることや、想像する旅とリアルな旅の違いを感じてもらうという狙いがあるようです。
確かに、実際の旅では、電車やバスに乗り遅れてしまったり、荷物忘れなど、VRでは発生しないようなハプニングがあったりして、それも旅の醍醐味でもあったりする。
VRでは、旅行先の場所へ瞬時にいけて、視覚的には行った気分にはなるけど、その場所の空気とか、その土地の食べ物は味わうことはできない。
VRを体験して、ここにリアルに行ってみたいって思う人が増えたり、旅行に行くきっかけの1つのアプローチとして、VRはとてもいい広告になりそうです。
VRなら機械の保守以外はコストもそんなにかからなそうだし。
HISのように時代の流れや最新の技術をうまく活用していける企業は、長く続くんだろうなーって思いました。
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