iPhone XのFace IDで、顔の似ている双子や、年が近くて顔の似ている兄弟ではロック解除されてしまうことが様々な検証で明らかになってきています。
Appleの発表では誤認識率は100万分の1の確率だということでしたが、若干iPhone X のFace ID(顔認証)の精度に関して不安視する声も上がってきています。
そんな中、ある研究者によると、顔認証や、指紋認証よりも精度の高い認証があるそうです。
顔認証の次は「汗」認証!?「指紋や顔認証よりも精度高い」と研究者
多くのスマートフォンが採用している指紋認証や、iPhone Xが搭載する顔認証よりも精度が高いと、米ニューヨーク州立大学アルバニー校の研究者が主張するのが、「汗」による認証です。
汗も個人固有の特徴を持つ
同大学化学学部のジャン・ハラメク准教授が、スマートフォンやスマートウォッチなどのウェアラブル端末をロック解除するまったく新たな生体認証方法を「ChemPhysChem」で発表しました。
准教授は、皮膚からの分泌物、すなわち「汗」を構成するアミノ酸が、指紋などと同じように個人固有の特徴を持つことに着目。この情報を携帯端末に保管し、端末をロック解除する場合などの認証時に使用する「汗認証」を提案しています。
最初に汗情報を測定、収集する
汗認証を行うには、まず1日のうちの異なる時間帯で複数回、ユーザーの汗の状態を測定する必要があります。たとえば夜勤のある人と日勤の人とでは、朝方2時の汗の量にはかなりの差があるはずです。また年齢や性別、人種、身体的特徴、職業などによっても、汗の量や成分比は異なります。
汗情報を収集し保管したら、スマートフォンであれば手に握る、スマートウォッチなら腕などに着用するだけで、認証が可能になるとのことです。
多くのユーザーが簡単に使える汗認証
ハラメク准教授は、汗認証は精度が高いだけでなく、指紋認証や顔認証を行うことが困難な、障がいを持つユーザーにも使いやすい、と主張します。
ハラメク准教授は現在主流の認証システムについて、
パスワードとピン番号は簡単に盗み見されるし、指紋の型を取ってデバイスをロック解除する方法はネット上でいくらでも見つけることができる。顔認証についても、うまく機能しなかった例がいくつも報告されている。
と語っています。
研究所での実験では、汗認証は問題なく機能したとのことです。
iPhone Xでは、iPhoneに顔を向けないと顔認証ができないので、マスクをしている場合など、顔のパーツが隠れている場合に認証ができないなど、不便な点が見られますが、
汗認証の場合は、握るだけで認証できるので、その点は便利かも知れませんね。
ただ、汗認証の場合、1日の異なる時間帯の汗情報を収集する必要があるらしいです。(ちょっとそれは。。。)
Face IDや、Touch IDは、その点、1分程度で完了できるので、便利かも。
認証のために、まる1日かかることを考えるとあまり実用的でないのかな?と思ってしまいます。。
手袋していると認証できなそうだし、季節やその人の湿度などで汗情報は結構変化しそうだから、まだまだ汗認証は顔認証や指紋認証には及ばないだろうなー。
今後顔認証よりもさらに画期的で精度の高い認証方法が出てくると面白いなーって思いました。
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