最近見つかったWi-Fiのセキュリティ機能に関する重大な問題が見つかり、Googleやマイクロソフトなど、スマートフォンやタブレットを開発している企業が対応中です。
Wi-Fiのどんなセキュリティの問題なのか?というと、こちらの記事がわかりやすかったです。
Wi-Fiのセキュリティに重大な弱点、対策は?
どんな弱点なのか
Wi-Fiネットワークに接続する際に認証を行うWPA2により、Wi-Fiを使って行う通信は本来ならすべて暗号化されています。
しかし、WPA2にある弱点を突くことで暗号化を解除し、Wi-Fiで行われる通信の内容を盗み見たり、その内容に変更を加えたりできるようになります。
この弱点は『KRACK』とも呼ばれています。
どのデバイスに影響があるのか
現時点でWi-Fi・WPA2に対応している、ほとんどのデバイスにこの弱点が存在します。
iPhone・iPad・iPod touchのほか、Apple Watch・Mac・Apple TVも同様です。
何が起こる恐れがあるのか
たとえば、支払いに使ったクレジットカードの番号・ログインに使ったIDとパスワード・送受信したメールなどが適切に保護されていないと、盗み見される恐れがあります。
さらにネットワークの設定によっては、通信に介入してユーザーが閲覧しているウェブサイトに悪意のあるソフトウェアを埋め込み、感染させることも可能です。
こうした通信の盗み見は、銀行やネット通販のウェブサイトで使われている『HTTPS』によって防げますが、ウェブサイトの設定によっては迂回できるので完全ではありません。
どうすれば良いのか
メーカーから今後提供される、アップデートを必ずインストールしてください。
Apple製品の場合、今後公開されるiOS・watchOS・macOS・tvOSで修正される予定です。具体的な日付は不明ですが、今月中に公開される可能性があります。
Wi-Fiルーターとして使うAirMac・Time Capsuleは今回の弱点の影響を受けない、とされています。
かなりセキュリティに問題があるようなので、Appleもこの問題の修正版iOS11を今月中に提供することを発表したそうです。
Wi-Fiの問題を修正したiOSは今月中に提供か
Wi-Fiのセキュリティに関する機能の1つである『WPA2』に、『KRACK』と呼ばれる重大な弱点が見つかりました。
Appleはこの弱点に対して、iOSなどのアップデートで対応する予定です。
数週間以内に提供の予定
これまでの情報では、開発途中のベータ版iOS・watchOS・macOS・tvOSでKRACK問題に対応済みとされていました。
iOSはiPhone・iPad・iPod touch、watchOSはApple Watch、macOSはMac、tvOSはApple TV用のソフトウェアです。
問題は、それがいつ提供されるのか。『Lifehacker』にAppleが寄せた声明によれば、KRACK問題に対応したiOSは数週間以内に公開されます。
また、『9to5Mac』は『watchOS 4.1』が10月中に公開されると指摘。そこから、KRACK問題に対応したiOSなどは今月中にリリースされるのではないか、と推測しています。
iOS 11.1かは不明
「ベータ版のiOS」とされていますが、これが開発者やテスト参加者に限って公開されているベータ版『iOS 11.1』を指しているのか、それとも非公開でテストされている別のバージョン(iOS 11.0.4?)を指すのかは分かっていません。
iOS 11.1では、3D Touchを使ったアプリの切り替え機能の復活・簡易アクセスのバグ修正・新しい絵文字の追加などが予定されています。
iOS 11非対応機種への対応は?
気になるのは『iOS 11』にアップデートできない、『iPhone 5』・『iPhone 5c』・第4世代iPad以前のデバイス、第5世代iPod touch・初代iPad miniの処遇です。
仮にiOS 11.1がKRACK問題を修正したバージョンだとすれば、上記のデバイスはKRACK問題に対応できず、未修正のまま。KRACK問題の詳細は公表済みなので、今後これを悪用した攻撃が増える可能性があり、Wi-Fiを利用する際にはリスクが伴うことになります。
iOS 11でも、『iOS 10』では未修正だった、ほかのセキュリティの弱点が修正されています。iOS 11にアップデートできない機種から対応機種へ買い替える時なのかもしれません。
Appleがこのセキュリティー問題を解決したiOS11の最新版を配信したら、すぐにアップデートした方が良さそうです。
ただ気になるのは、AppleがiOS10以下のOSバージョンに対しても対策を行うのか?iOS11にアップデートできない端末に対しても行うのか?という点です。
今のところ、公表されていないので、iOS10以下も対応する可能性は低そうです。。
iOS11にアップデートできない端末を利用されている方は、この機会に機種変更するのもありかも。。
クレジットカード情報とか、アカウント情報が盗まれるよりはましだと思うので。。
iOS11の不具合情報をまとめて見ました。よかったらこちらもご覧ください↓
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