AppleがAppStoreの「審査ガイドライン」の「3.1.1 App内課金」に条項を追加しました。
これにより、ゲームアプリなどでよくある「ガチャ」アイテムの入手確率を表示させることが義務化されるようになりました。
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AppStore 審査ガイドライン 3.1.1 App内課金の変更内容
3.1.1 App内課金:
- アプリケーションのコンテンツまたは機能(例:定期購読、ゲーム内通貨、ゲームレベル、プレミアムコンテンツへのアクセス、フルバージョンの利用)は、App内課金を使用して解放する必要があります。また、ユーザーがApp内課金で購入した通貨でデジタルコンテンツプロバイダにアプリケーション内で「チップ」を払うようにすることもできます。App内課金以外の方法で、ユーザーを何らかの購入に誘導するボタン、外部リンク、その他の機能をアプリケーションやメタデータに含めることはできません。
- App内課金で購入されたクレジットやゲーム内通貨に有効期限を設定することはできません。また、返還可能なApp内課金を導入する場合は返還のメカニズムを実装する必要があります。
- 適切な課金タイプを割り当てていない場合、アプリケーションは却下されます。
- App内課金で手に入れたコンテンツ、機能、消費アイテムを直接的または間接的に他のユーザーに譲渡できるようにすることはできません。
- Mac App Storeで配信されるアプリケーションでは、App Storeとは別の方法で有効化されるプラグインまたはExtensionを使用することができます。
- 「ルートボックス」などの方法でバーチャルアイテムをランダムに購入できるアプリケーションでは、各種アイテムの入手確率を明記して、ユーザーが購入前に確認できるようにしてください。
今回変更されたのはApp Store審査ガイドラインの「3.1.1 App内課金」で、一番下の以下の条項が追加されました。
- 「ルートボックス」などの方法でバーチャルアイテムをランダムに購入できるアプリケーションでは、各種アイテムの入手確率を明記して、ユーザーが購入前に確認できるようにしてください。
*「ルートボックス」というのはいわゆるガチャと呼ばれるようなランダムでアイテムが手に入るような仕組みです。
ガチャを巡っては、過去にはコンプリートガチャ問題に対し消費者庁が景品表示法に抵触するという発表を行ったり、ドラゴンボールZドッカンバトルなどではガチャの排出確率を不正に操作した疑惑などがユーザーから上がったりしていました。
英語版AppStore審査ガイドラインではすでに導入されており、日本版もようやく適用される形になりました。
ユーザー的にもガチャを引く前に排出確率がわかった方がいいと思うので有料ガチャをよく購入する人にとっては嬉しいニュースです。
パズドラ・モンスト・白猫などのガチャ確率表示対応状況
パズドラ(パズル&ドラゴンズ)は確率表示への対応を表明
ガンホー・オンライン・エンターテイメントは、提供するスマートフォン向けパズルゲーム「パズル&ドラゴンズ」「パズドラレーダー」内で有料で提供されていたガチャ(ランダム型のアイテム提供方式)の的中確率を表記すると発表しました。
モンスト(モンスターストライク)は1月18日正午以降対応予定
2018年1月18日(木)12:00(正午)以降に開始する、オーブを使用する各ガチャにおいて、「提供割合」を表示いたします。
「提供割合」は、ガチャ毎に「詳細」ボタンより確認いただくことが可能になります。なお、「提供割合」は、ガチャ毎に異なりますので、各ガチャの「詳細」ボタンより、都度ご確認ください。
また、2018年1月18日(木)12:00(正午)以降に開始する、オーブを使用する各ガチャの「シングルガチャ」において、★3(銀卵)キャラクターの排出は廃止し、全ての「シングルガチャ」で、★4(金卵)以上のキャラクターのみ、排出されるようになります。
なお、ガチャで排出されていた★3のキャラクターは、今後のアップデートにより、オーブを使用するガチャ以外の方法で入手できるようになる予定です。
白猫(白猫プロジェクト)は既に対応済み
白猫プロジェクトはプレイしているゲームなので、ガチャ確率表示がされているのか確認してみたところ、レア度毎に排出確率が表示できるようになっていました。確率を見てからアイテム課金するか判断できますね。
(キャラクター毎の確率は同じということ?)
AppStore 審査ガイドライン変更で有料ガチャの排出確率表示が義務化! まとめ
今回はAppStore審査ガイドライン変更で有料ガチャの排出確率表示が義務化される件についてまとめてみました。
ユーザー的にもどのくらいの確率で手に入るのかわかった方が課金しやすくなるので、ユーザー的には嬉しいニュースですね。
まだ大手でも対応していないアプリが多数ありますが、今後徐々にガチャの確率表示がされていくと思われます。