Appleは、Face IDを開発する上で、人種や性別、年齢による認識率の差をなくすための努力を行っていたようです。
過去にあった、Googleのあの問題を教訓にしたのかもしれません。
「iPhone Xの顔認証、人種差別にならないよう開発」Appleが明かす
Appleは先日、プライバシー保護の取り組みについて詳細に解説したWebページを公開するなど、ユーザー情報の保護には特に神経を使っている企業のひとつということもあり、プライバシーとセキュリティについては難なく回答しています。
有色人種の顔認識を苦手としていた過去の顔認識
Appleはさらに踏み込んで、Face IDが人種差別的にならないよう、注意を払って開発された、と明かしています。
ちなみに、顔認証システムにとって、人種問題は頭の痛い問題です。
過去の顔認証システムは、褐色の肌の認識を苦手とする傾向があり、2009年にHPが発売したWebカメラは、黒人の顔を登録できませんでした。2015年には、Googleフォトの画像認識アルゴリズムが、黒人の顔を「ゴリラ」と認識していたことが明らかになり、大問題となりました。
iPhone Xのface IDは10億点以上の画像を用いて開発
Appleは、フランケン上院議員への回答の中で、Face IDの開発にあたっては、幅広いユーザーから収集した10億点以上の画像を機械学習によって認識させるプロセスを踏んだ、と述べています。
私たちにとって、さまざまな人種・民族の誰もが、製品を気軽に利用できることは非常に重要なことです。Face IDには、10億点以上の画像を用いて当社が開発したニューラル・ネットワークによる顔マッチングを用いています。これらの画像は、参加者の了解を得て収集しており、赤外線や奥行きのある画像を含みます。
私たちは、世界中から、性別、年代、民族などの様々なグループが含まれるように選ばれた参加者と共に開発にあたりました。この研究開発は、多様なユーザーを高い精度で認識するために行われています。
また、ニューラルネットワークにより、iPhoneの顔認証は、写真や仮面による成りすましを認識して誤認識を防ぎます。
フランケン上院議員は、Appleの回答に満足した様子で、同社の前向きな対応を評価した上で、「Appleが、最新版のiPhoneを使うユーザーのデータをどう保護するか、今後も注目していきたい」と述べています。
過去にGoogleの画像認識アルゴリズムが、黒人をゴリラと認識してしまい、問題になりました。
このような人種差別的な問題にならないよう、AppleはFace IDに結構力を入れていたんだということがわかりますね。
個人的に顔認証の精度の心配があるFace IDですが、これだけ力を入れていたことを聞くと、以前よりも期待できる気がしてきました。
実際iPhoneXをゲットして試して見ればわかることだと思うので、早くゲットしたいです。
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